WP Rollbackとは?ダウングレードできるWordPressプラグインの設定方法と使い方

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プラグインをバージョンアップしたらブログにアクセスできなくなった!

WordPressのプラグインやテーマをアップデートしたとき「不具合が出てしまった」「元のバージョンに戻したい」と困った経験はありませんか?

そんなとき頼りになる「プラグインをダウングレードできるプラグイン」があります。

「WP Rollback」を使えば難しい操作や専門知識がなくても、管理画面から数回クリックするだけで簡単にプラグインのバージョンを変更できます。

今日すぐに分かること
  • 「WP Rollback」とは?
  • 「WP Rollback」の設定方法
  • 「WP Rollback」使った実例

この記事を読めば「WP Rollback」の概要から設定方法と使い方が分かるだけでなく、実際に起きたトラブルと解決した実例も紹介するので、ぜひ最後まで読んでください。

アップデートによるトラブル対策として「WP Rollback」活用方法をマスターしておこう!

目次

「WP Rollback」とは?WordPressプラグインを簡単解説

WordPressプラグイン「WP Rollback」の概要について解説します。

  • WP Rollbackとは?
  • WP Rollbackのメリット
  • WP Rollbackの注意点

「WP Rollbackの概要なんて知ってるよ」って人は、次のトピックまでジャンプしてね。

「WP Rollback」とはプラグインをダウングレードできるプラグイン

「WP Rollback」は、WordPressのプラグインを簡単に「以前のバージョンへ戻せる(ダウングレードできる)」プラグインです。

「WP Rollback」では、ダウングレードすることを「ロールバック」と言います。

通常、WordPressの管理画面からプラグインのアップデートはできますが、過去のバージョンに戻す機能はありません。
ですが「WP Rollback」を使えば、管理画面から数クリックで任意のバージョンへ切り替えが可能です。

プラグイン「WP Rollback」を使うメリット

「WP Rollback」には次のようなメリットがあります。

  • 不具合時の迅速な対処が可能
  • 専門知識が不要
  • 複数バージョンから選択できる

メリット1:不具合時の迅速な対処が可能

プラグインを更新してバージョンアップした際、不具合によってサイトが崩れたり動作がおかしくなることがあります。
そんなトラブルが起きたとき、すぐ元のバージョンにダウングレードできます。

メリット2:専門知識が不要

FTPや手動でのファイル操作が不要。WordPressの管理画面だけで完結するため、初心者でも簡単に使えます。

メリット3:複数バージョンから選択できる

過去のバージョンが一覧表示され、好きなバージョンを選んで切り替えられます。

プラグイン「WP Rollback」を使う注意点

「WP Rollback」を使うときは次のようなことに注意してください。

  • 設定やデータの互換性
  • 公式ディレクトリ以外は非対応
  • テーマはWordPress公式に限る
  • バックアップは必須

注意1:設定やデータの互換性

バージョンによっては、設定やデータ構造が異なり、元に戻せない場合があります。特に大幅なアップデート後は注意が必要です。

2025年7月27日現在「WP Rollback」の最終更新は1日前となっており、WordPressバージョン6.8.2は「互換性あり」となっています。

もし互換性が未検証のままになってたら、不具合が起きるかもしれないってことだな。

注意2:公式ディレクトリ以外は非対応

「WP Rollback」を使ってダウングレードできるプラグインは、WordPress.orgに登録されている公式プラグイン限定です。
有料購入したもの、個人サイトからインストールしたものは対応していません。

例えばゼロイチブログで紹介してる「Pochipp Assist」はロールバックできないよ。

注意3:テーマはWordPress公式に限る

「WP Rollback」はWordPressテーマのダウングレードにも使えます。ただし、WordPress.orgに登録されている公式テーマ限定です。

「SWELL」とか有料テーマを購入してる人には関係ないってことだな。

注意4:バックアップは必須

ダウングレードは不具合解消に役立ちますが、データの破損や表示崩れのリスクがあります。作業前に必ずバックアップを取りましょう。

バックアップ系のプラグインは別記事を参考にしてね。

あわせて読みたい

「バックアップ系のプラグイン」解説記事は、ただいま準備中です。

WordPressプラグイン「WP Rollback」インストールから設定方法の手順

引用元:WP Rollback

WordPressプラグイン「WP Rollback」のインストールから使い方までを解説します。

  • インストール
  • 設定方法
  • 使い方

WordPress初心者にも使いやすいプラグインだよ。

「WP Rollback」インストール

「WP Rollback」インストールは以下の手順で進めます。

STEP

プラグインを追加

WordPressにログイン、管理画面の左メニューから「プラグイン」→「プラグインを追加」をクリック。

STEP

プラグインをインストール

「プラグインの検索」ボックスに「WP Rollback」と入力。
検索結果に表示された「WP Rollback」を選んで「今すぐインストール」する。

表示が「有効化」に変わればインストール完了。

「WP Rollback」設定方法

「WP Rollback」に特別な設定は必要ありません。プラグインが有効化されていれば、すぐに使えます。

「自動更新」を有効化しておけば便利だな。

「WP Rollback」の使い方

「WP Rollback」の使い方を解説します。

トピック1-3で解説しましたが、不具合が起きても自己責任です。心配な場合は事前にバックアップを取っておいてください。

STEP

ロールバックするプラグインを選択

バージョンを変更したいプラグインを選び「ロールバック」をクリック。

試しに「reCaptcha by BestWebSoft」のプラグインをロールバックしてみるぜ。

STEP

プラグインのバージョンを選ぶ

「WP Rollback」の画面が開いたらロールバックしたいバージョンを選ぶ。

下にスクロールして「ロールバック」をクリック。

確認画面に切り替わるため、問題がなければ「ロールバック」を押して実行。

STEP

プラグインのバージョンを確認

ロールバックが完了すると画面が切り替わるため、プラグインページに移動する。

ロールバック実行したプラグインが任意のバージョンに変更されていれば完了。

プラグインのダウングレードが終われば「WP Rollback」の削除がおすすめ。必要なときに都度インストールしましょう。

次は実際にプラグインが原因のトラブルと「WP Rollback」を使った実例を紹介するね。

2025年7月reCaptchaトラブルを「WP Rollback」を使って解決した実例

「WP Rollback」を使ってブログのトラブルを解決した実例を紹介します。

  • トラブルの概要
  • トラブルの問題点
  • トラブルの解決方法

このとき、プラグインを更新したら急にブログにアクセスできなくなって焦ったよ。

プラグイン更新によるトラブルの概要

2025年7月にWordPressプラグイン「reCaptcha by BestWebSoft」を更新してバージョンアップすると、ブログにアクセスできなくなる問題が発生しました。

デモブログを用意して実際にどうなった確認してみましょう。

「reCaptcha by BestWebSoft」を更新して「1.80」から「1.82」にバージョンアップすると、デモブログは次のようになりました。

更新直後に再読み込みをすると、大量の英文と「このサイトで重大なエラーが発生しました。」が表示されブログにアクセスできなくなりました。

プラグイン更新によるトラブルの問題点

「reCaptcha by BestWebSoft」をバージョンアップしたことが原因のため、ブログにアクセスしようとしますが、URL自体がエラーになりWordPressログイン画面さえ表示されません。

このとき「WordPressから致命的なエラーを発生させた場合に自動メール」が届いていましたが、迷惑フォルダに振り分け設定されてしまいメールに気付かなかった人が大勢いたようです。

検証用のデモブログでは、メールに添付されているリカバリーモードにログインすることで「reCaptcha by BestWebSoft」を削除して復旧できました。

結果論だけど、ボクはメールに気づかなかったから「WP Rollback」を使って問題解決したんだ。

プラグイン「WP Rollback」を使ってトラブル解決

「reCaptcha by BestWebSoft」によるトラブルを「WP Rollback」を使って解決した手順は以下のとおり。

  • レンタルサーバーのファイルマネージャーにアクセス
  • プラグインフォルダをリネーム
  • WordPressにログイン
  • 「WP Rollback」を使ってロールバック
STEP

レンタルサーバーのファイルマネージャーにアクセス

レンタルサーバーの管理画面を開く。

「サイト管理」→「切り替え」でトラブルのブログを選び「ファイルマネージャー」をクリック。

STEP

プラグインフォルダをリネーム

「public_html」→「トラブルが起きたブログのドメイン」→「wp-content」→「plugins」→「google-captcha」を選ぶ。

右クリックしてリネームを選択。現状のフォルダ名を仮で変更する。

今回は「google-captcha」→「google-captcha1111」に変更しました。
末尾に同じ数字を大量に入力すると分かりやすいです。

STEP

WordPressにログイン

トラブルの原因になっていた「reCaptcha by BestWebSoft」が無効化になっている状態のため、WordPressにログインできます。

ログインしたあとSTEP2でリネームしたフォルダの名前をもとに戻す。

フォルダ名をもとに戻しても「reCaptcha by BestWebSoft」の初期値は無効化になっています。有効化しない限りトラブルにはなりません。

STEP

「WP Rollback」を使ってロールバック

プラグイン「WP Rollback」インストール→有効化する。

プラグイン一覧から「reCaptcha by BestWebSoft」を選びバージョン1.80にロールバックする。

プラグインのロールバックできたら「WP Rollback」は無効化→削除して完了。

以上の手順で「reCaptcha by BestWebSoft」によるトラブルを解決しました。

セキュリティ関係のプラグインは、ログイントラブルにつながりやすいため、対処方法は覚えておきましょう。

「reCaptcha by BestWebSoft」をなんとなく導入してる人は、この機会にプラグインのおさらいをしておこう!

あわせて読みたい

「reCaptcha by BestWebSoft」解説記事は、ただいま準備中です。

まとめ|WordPressプラグインのトラブルには「WP Rollback」を試そう!

WordPressプラグイン「WP Rollback」の使い方について解説しました。ポイントは次の3つ。

  • プラグインをダウングレードできる
  • 設定不要で初心者にも使いやすい
  • 不具合に備えて作業前にバックアップを取る

WordPressブログは「WordPress本体」「テーマ」「プラグイン」など、それぞれ更新されていく中で互換性が取れずに不具合が起きることがあります。
そんなとき「WP Rollback」を使えば、問題が起きたプラグインを簡単に以前の安定バージョンに戻せます。

不具合のせいでブログを中断する時間を最小限に抑えられるな!

ただし「WP Rollback」は常時有効化しておくタイプのプラグインではないため、ダウングレードの目的を果たしたら無効化や削除を忘れず行ってください。

WordPressのプラグイントラブルで困ったときは「WP Rollback」を活用して素早く安全に解決を目指しましょう。

今回紹介した「WP Rollback」以外にも、一時的な利用に特化したおすすめプラグインを多数紹介しているよ!

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