
サブディレクトリを使えば無料でブログが作れるって本当か?
ブログ運営を半年・1年・それ以上と続けていれば、どんどん記事が増えてきますよね。そんなとき「ジャンルごとにブログを分けて管理したい」と悩んでいませんか?
もしあなたが「ブログ記事が多くなって把握が難しい」「ブログを増やしたいけどドメインの取得費用を支払うのはイヤ」と考えているなら「サブディレクトリ」を活用してみましょう。
- サブディレクトリとは?
- サブディレクトリのメリット
- サブディレクトリの注意点
- サブディレクトリの作り方
この記事を読めばサブディレクトリを使ったWordPressブログの作り方が分かるだけでなく、メリットを活かした効果的な使い方やSEOに悪影響が出る注意点まで詳しく解説しているので、ぜひ最後まで読んでください。



トレンド記事やレビュー記事が多い人はサブディレクトリの検討余地ありだよ!
超基本!WordPressブログの「サブディレクトリ」を簡単解説
サブディレクトリの作り方を解説する前に、次の2つの基本を押さえておきましょう。
- サブディレクトリとは?
- サブドメインとの違い



「基本なんて知ってるよ」って人は次のトピックにジャンプしてもいいよ。
「サブディレクトリ」とはルートドメイン直下に作るフォルダのこと
WordPressブログを立ち上げるとき取得する独自ドメインのことを「ルートドメイン」や「ルートディレクトリ」と言います。
このルートドメイン(ルートディレクトリ)のひとつ下の階層に作るフォルダのことをサブディレクトリと言います。
ブログ運営で使う表現としては、本体の下にもうひとつ作るブログと覚えてください。



「そもそもドメインがよく分からない」って人は、まず基礎知識を押さえておこうぜ!
「ドメイン基礎知識」解説記事は、ただいま準備中です。
「サブディレクトリ」と「サブドメイン」の違い
サブディレクトリと似た言葉として「サブドメイン」があります。このふたつはルートドメインに対してファイルの位置関係が違います。


サブディレクトリとサブドメインはフォルダの位置関係が違うため、ブログ運営においても用途を使い分けるほうが効果的です。
フォルダ種別 | ルートドメインとの使い分け |
---|---|
サブディレクトリ | 本体と関連するコンテンツに向いている。 |
サブドメイン | 本体とは違うジャンルを取り扱うことに向いている。 |
サブディレクトリは本体(ルートドメイン)のフォルダ内に格納されているため、本体と関連するコンテンツのブログ運営に向いています。
一方でサブドメインはフォルダが独立しているため、本体とは違うジャンルのブログ運営に向いています。
それぞれの用途に合わせてサブディレクトリとサブドメインを使い分けましょう。



「サブドメイン」のメリットや注意点は別記事で詳しく解説するよ。
「サブドメイン」解説記事は、ただいま準備中です。
大規模ブログ向き!サブディレクトリでWordPressを作るメリット
このトピックではサブディレクトリでWordPressブログを作るメリットを3つ解説します。
- ブログを無料で作れる
- 細分化して管理できる
- 本体のSEO評価を引き継げる



規模の大きなブログならサブディレクトリのメリットが活きるよ!
複数のWordPressブログを無料で作れる
サブディレクトリを使えば1つのドメインから複数のWordPressブログを無料で作ることができます。
なぜなら本体(ルートドメイン)のフォルダに格納されているファイルのため、構造的には本体とサブディレクトリは同じ(厳密には内包されている)扱いになるからです。
一般的にドメインは取得時や更新時に費用が発生するため、サブディレクトリでWordPressブログを立ち上げればコスト削減できることはメリットと言えるでしょう。



テスト用に一時的なデモブログを作るときなんか便利だな。
規模の大きなブログを細分化して管理できる
サブディレクトリを効果的な使い方は、規模の大きなブログを細分化して管理することです。
例えば東京ディズニーリゾートの場合「tokyodisneyresort.jp」がルートドメインになります。ここにサブディレクトリとして東京ディズニー「ランド」や「シー」が分けて管理されています。
東京ディズニーリゾート (ルートドメイン) | tokyodisneyresort.jp |
---|---|
東京ディズニーランド | tokyodisneyresort.jp/tdl/ |
東京ディズニーシー | tokyodisneyresort.jp/tds/ |
東京ディズニーリゾート提携ホテル | tokyodisneyresort.jp/hotel/ |
※予約ページはサブドメイン | reserve.tokyodisneyresort.jp |
さらにディズニーほど巨大なコンテンツの場合、サブディレクトリの中でも階層構造が作られています。一例として東京ディズニーランドでは以下のような構造になっています。
楽しみ方ガイド | tokyodisneyresort.jp/tdr/guide.html |
---|---|
運営カレンダー | tokyodisneyresort.jp/tdr/calendar.html |
交通アクセス | tokyodisneyresort.jp/tdr/access.html |
バリアフリー | tokyodisneyresort.jp/tdr/bfree.html |
規模の大きなメディアを運営するならコンテンツごとにWordPressブログを細分化できるため、サブディレクトリを使うメリットが活かせるでしょう。



パソコンでデータをフォルダ管理するときと同じ考え方だな!
ルートドメインのSEO評価を引き継げる
サブディレクトリで作るWordPressブログは、本体(ルートドメイン)のSEO評価を引き継ぐことができます。
なぜならサブディレクトリは本体フォルダに格納されているファイルのため、構造的には本体と同じ扱いになるからです。
ただし、本体ブログのSEO評価が高くなければいけません。そのためには「E-E-A-T」を重視したブログ運営が必須です。
特にサブディレクトリを使うならコンテンツごとの専門性を高める施策を取りましょう。



「E-E-A-T」を高める施策については別記事で詳しく解説するね。
「E-E-A-T」解説記事は、ただいま準備中です。
ブログに悪影響!サブディレクトリでWordPressを作るときの注意点
このトピックではサブディレクトリでWordPressブログを作るときの注意点を解説します。
- 取り扱うジャンル
- 設定・保守管理の手間
- メインブログとのカニバリ
- クロールバジェットへの影響
- ルートドメインの契約切れ



注意点を知らずにサブディレクトリを作ると、本体に悪影響が出るかも。
メインブログに関連するテーマ・ジャンルを取り扱う
サブディレクトリで取り扱うコンテンツは、基本的に本体(ルートドメイン)のブログに関連するジャンルを選んでください。なぜなら、SEO的には本体とサブディレクトリは同じブログとして扱われるからです。
例えば本体で「東京ディズニーランド全般の解説」を取り扱うなら、サブディレクトリでは「アトラクション解説」「レストラン解説」などディズニーランド内に関連するコンテンツに限定しましょう。


もしサブディレクトリで「USJガイド」や「長島温泉ガイド」を取り扱えば階層構造として違和感があるため、本体ブログにもサブディレクトリブログにもSEO評価として悪影響が出ます。



どうしてもUSJや長島温泉を取り扱いたいなら、サブドメインで運用ってことだな!
WordPressの設定・保守管理の手間が増える
ブログ初心者にも分かりやすい注意点として、WordPressの設定・保守管理の手間が増えることが挙げられます。なぜなら、サブディレクトリで作成したブログも個別運用が必要だからです。
具体的には以下のような設定・保守管理が必要です。
- WordPressの設定・更新
- プラグインの設定・更新
外観デザイン・固定ページの作成・SEO対策の設定・プラグインの管理などの保守管理全般が増えるだけでなく、WordPressが分かれるため個別記事の作成や更新も別々にログインしなければ作業できません。



あくまでサブディレクトリは本体に格納されてるだけ。ブログ自体は個別運用が必要だよ!
メインブログとカニバリ(重複)しないようにする
ブログ運営の手間に付随して、記事のカニバリ(重複)にも注意してください。
カニバリは1つのブログ内でも注意しなければいけない現象ですが、管理するブログが増えるほどカニバリのリスクは上昇します。
本体ブログとサブディレクトリブログで記事内容がカニバリすると当然SEO評価にも影響するため、サイト設計やキーワード選定には十分注意しましょう。



サブディレクトリでブログを作る前に、しっかりサイト設計する必要があるな!
「サイト設計」解説記事は、ただいま準備中です。
階層構造が複雑になるとクロールバジェットに影響する
ルートドメインを起点としたブログ全体の階層構造が複雑になると、クロールバジェットの消費が増加します。
サブディレクトリでWordPressブログを構築するとクローラーが巡回する範囲は広がることになり、重要ページのクロール頻度が下がることは知っておきましょう。



インデックスが遅れるリスクを取ってまでサブディレクトリを作る必要があるのか、注意したいね。
ルートドメインが契約切れになるとサブディレクトリも消滅する
サブディレクトリで作るブログは、あくまで本体(ルートドメイン)の一部です。本体が契約切れになるとサブディレクトリのブログもアクセスできなくなるため注意してください。


契約更新が必要なものは主に次の2つです。
サーバーの契約更新 | サーバー会社の契約期間ごとに更新が必要。新規契約時より更新費用のほうが割高になる場合が多い。 |
---|---|
ドメインの契約更新 | 原則1年ごとに更新。サーバー特典で取得できる無料独自ドメインと、更新費用が発生する有料独自ドメインがある。 同じTLD(.comなど)でも管理するサーバー会社によって費用に差がある。 |
サブディレクトリのブログを作ること自体は無料ですが、本体のルートドメインを維持するには更新費用が必要です。
更新費用は各社で差が出るため、ルートドメインを管理するサーバー会社はしっかり選定しましょう。



サーバー会社の比較記事をぜひ参考にしてね。
「おすすめレンタルサーバー」解説記事は、ただいま準備中です。
作り方解説!サブディレクトリにWordPressブログをインストールする方法
このトピックではサブディレクトリでWordPressブログを作る手順について解説します。
- サーバーにログイン
- サブディレクトリの作成
- ブログにログイン



ボクが使ってるConoHaWINGでの作り方を解説するね。
レンタルサーバーにログイン
管理画面にログインしたら「サイト管理」をクリック。次に「切り替え」を押してサブディレクトリを作成したいルートドメインを選択してください。


本体のドメインを選択したあと、「サイト設計」を選択して右上にある「+WordPress」をクリックするとサブディレクトリのインストール画面が開きます。


インストール方法は「新規インストール」を選択してください。
サブディレクトリの作成
サブディレクトリの新規インストール画面が開いたら、必要な情報を各種入力していきます。


入力項目をテキストで確認するならここをクリック。
インストール方法 | 「新規インストール」を選択。 |
---|---|
バージョン | 編集不要。 |
URL(www) ※注 | 「wwwなし」選択を推奨。 |
URL(サブディレクトリ) ※注 | サブディレクトリのURLを入力。 |
サイト名 | サブディレクトリで作るブログ名を入力。 |
メールアドレス | WordPress管理者(あなた)のメールアドレスを入力。 |
ユーザー名 | WordPressログイン時のユーザー名を入力。 |
パスワード | WordPressログイン時のパスワードを入力。 |
データベース(データベース名) | 特に編集不要。初期値のままでOK。 |
データベース(ユーザー名) | 特に編集不要。初期値のままでOK。 |
データベース(パスワード) | 上記データベースのパスワード。 |
コントロールパネルプラグイン | インストール不要を推奨。 |
自動キャッシュクリアプラグイン | インストール不要を推奨。 |
WordPressテーマインストール | 「利用しない」を推奨。 |
ゼロイチブログでは「コントロールパネルプラグイン」と「自動キャッシュクリアプラグイン」は不要と判断しています。
WordPressテーマインストールで「Cocoon」は不要と判断しています。



あとでインストールも削除もできるから、サクッと進めよう!
サブディレクトリのブログにログイン
各入力が終わったら「保存」を押します。特に問題がなければ「成功しました」が表示されてサブディレクトリのWordPressブログが一覧に加わります。


WordPressにログインしてブログを確認してください。


立ち上げたばかりのWordPressブログは初期値のままです。セキュリティ系のプラグイン(特にログイン対策)は早急に設定しましょう。



WordPressブログの初期設定は別記事で解説しているよ!
「WordPressブログの初期設定」解説記事は、ただいま準備中です。
まとめ|サブディレクトリの作り方を覚えてWordPressブログを拡大しよう!
サブディレクトリを使ったWordPressブログの作り方について解説しました。ポイントは次の3つ。
- 無料でWordPressブログを作れる
- ジャンルや記事内容に制約がある
- 設定・保守管理の手間が増える
サブディレクトリでWordPressブログを作るメリットがあるのは、ある程度規模が大きいコンテンツになってからです。
ゼロイチブログで推奨している30~50記事程度の小さなブログでは、管理手間のデメリットが上回ることには注意してください。



サブディレクトリを使う明確な目的がないと負担のほうがデカいってことだな!
サブディレクトリを使ったブログ運営をするなら、SEO対策を考慮したサイト設計の作り方をしっかり確認しておきましょう。



サイト設計はブログの重要な設計図になるから、解説記事もチェックしておいてね!
「サイト設計」解説記事は、ただいま準備中です。